日付:2025年7月17日
法句経 第45偈(中村元訳)
学びにつとめる人こそ、この大地を征服し、
閻魔の世界と神々とともなるこの世界とを征服するであろう。
技に巧みな人が花を摘むように、
学びに努める人々こそ善く説かれた真理の言葉を摘集めるであろう。
📝 記録
この句に出会い、私は驚きを覚えた。
仏陀の時代から「学び」が人生の核心にあったという事実に。
しかもそれは、報酬や栄誉を求めるためではなく、ありたい姿に近づくための歩みとして。
私は悟る──「学びとは修行である」と。
それは一度きりの体験ではなく、何度も何度も、同じ問いに立ち返る繰り返しの中にある。
まるで円環を描くように、そのたびに少しずつ深みを増していく。
この反復こそ、灯を守る行為なのだ。
そして、今日、この思いに至った。
**「死ぬ瞬間まで、この道を歩み続けよう」**と。
涅槃とは、欲を満たした先にあるのではない。
欲が鎮まり、心が澄みわたったところに現れる、静かな豊かさである。
その豊かさに触れるために、私は歩む。
灯明を掲げ、自らを灯明として。
構えの言葉
学びは終わらない。
それは知識を得ることではなく、
心を澄ませ、道を歩み続けることである。
そして、その道は、死ぬ瞬間まで続く。