──Landing Pad Tokyoセミナーを開催して
文・構成:K.Kato & ChatGPT
このセミナーは、どこか他とは違う「静けさ」と「熱」を内包していた。
Landing Pad Tokyo──通称LPT。
私たちがこの名のもとに開催しているオンラインセミナーは、よくある“情報提供型ウェビナー”とは明らかに違う。
ここは、単に製品を紹介したり、自社の取り組みをPRする場ではない。
参加者同士が議論し、対話を通じて“自分たちのこれから”を考えるための実験場であり、
その過程こそが、各社の未来の変革やイノベーションの一助になると、私たちは信じている。
今回のテーマは「協働ロボット・Nextageの導入事例」。
単なる成功事例紹介ではない。
導入現場で何が起こったのか。
ロボットとの関係性が、組織にどのような波紋をもたらしたのか。
私たちはその「変化の気配」に耳を澄ました。
語り手となった中小製造業の現場担当者は、飾らず、偽らず、ロボットとの日々を語ってくれた。
「非力で、遅い。でも夜も休まず、文句も言わずに働き続けてくれる」
その言葉に込められていたのは、効率やROIでは測れない、新しい仲間を迎え入れた現場の呼吸だった。
印象的だったのは、参加者たちの表情が、聴きながら次第に“自分ごと”に変わっていったことだ。
「あの現場でそうだったなら、うちはどうだろう?」
「ロボットを入れることで、うちの若手も動き出すかもしれない」
そんな思考の連鎖が、画面越しに確かに伝わってきた。
Landing Pad Tokyoのセミナーは、“答え”を提供する場ではない。
それはむしろ、問いを持ち帰ってもらう場だ。
そしてその問いが、各社の内部で、静かに、しかし着実に動き出す。
それが未来の変化に繋がる──私たちは、そうした「芽吹きの瞬間」を信じている。
誰かの経験が、別の誰かの勇気になる。
そのためには、成功も失敗も含めた「語り」が必要だ。
そして、それを聞く私たち自身もまた、当事者として考え、揺らぎ、選び取る必要がある。
このセミナーが生んだのは、協働ロボットの知識や仕様ではなく、
人と組織と技術がどう共に育ち得るかという、静かなヴィジョンだった。
次回もまた、新たな問いとまなざしが交わる場になるだろう。
それが、今の時代における本当の意味での“イノベーション”の起点なのだと、私たちは確信している。