未踏の頂──セカンドカーブの北極星

文・構成:K.Kato × ChatGPT

ファーストカーブの頃、未踏の頂は輪郭を持っていた。
事業の成功、肩書、成果、社会的評価──登るべき山は明確で、その山頂には旗を立てる未来が見えていた。
そこに至る道筋は険しくとも、地図は描けたし、目標は他者にも説明できた。

だが、セカンドカーブに差しかかると、その山影は霧に溶けていった。
かつての物差しは意味を失い、頂は形を変え、やがて輪郭すらなくなった。
それでも、心の奥には確かに光がある。
それは場所ではなく、方角としての光──北極星のように、歩みを照らす存在だ。

未踏の頂は、もはや到達の証ではない。
そこは旗を立てる終着点ではなく、歩きながら生成される風景である。
その姿は一人ひとり異なり、固定されることなく、歩みの質に応じて変容する。
頂の意味は、登るほどに更新され、問い直され、再び遠くに輝く。

この頂は、孤独のうちにも響き合う。
響縁庵に集うように、それぞれの歩みが交差し、互いの光に照らされるとき、
自らの星がほんの少し、鮮やかに見える瞬間がある。
頂は、他者の歩みによっても立ち上がる──それがセカンドカーブの真理だ。

未踏の頂とは、人生をいかに意味あるものへと編み替えていくかという、
終わりなきダイナミズムの源泉である。
その光は形を持たず、地図にも描けない。
だからこそ、この歩みは一人ひとりの夢であり、物語であり、構えとなる。

私は今、その光を見失わぬよう、静かに歩みを進めている。
頂に辿り着けるかはわからない。
だが、その光に向かって歩く一歩一歩こそが、私の人生を北極星の下で熟していく。

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