経営者の多様な姿と、信念という共通項

──甲府ビジネスセッションを終えて

文・構成:K.Kato x ChatGPT

KOFU BUSINESS SESSIONにメンターとして参加し、三人の経営者の姿から多くを学んだ。立場や世代は異なるが、共通して感じられたのは「信念の力」である。

山内さんは若き起業家として、熱をもって場を照らしていた。わずか一年の間に見せた成長には驚きと喜びがあった。さらに印象的だったのは、彼が山梨出身であることを素直に誇り、地元への愛を真っ直ぐに表現していたことだ。その言葉に呼応するように、会場にいた地元の先輩経営者たちが彼を温かく支え、育んでいる姿がそこにあった。若き挑戦者と地域のつながりの力を、この場で確かに感じた。

秋山社長は42歳、三代目として事業と業界を背負う立場にある。特に印象的だったのは、私が「今回のDX技術導入により御社は同業他社に対して優位性を持つのでは、その際この技術を同業他社に共有するのか」と問いかけたときのことだ。少し考えた後に、彼は「共有します。そして我々の業界がさらに伸びていくことを望みます」と答えた。この潔さに心を打たれた。自社の利益だけにとらわれず、業界全体の成長を願う。その姿勢に、若き経営者としての真の信念を見た。

猿谷社長は54歳、二度目の起業に挑む姿は、まさにセカンドハーフの在り方を映していた。彼は「一度目と二度目の違い」として、今は社会全体のことを強く意識するようになったと語った。そして「起業家はやりたいからやる(やってしまう)」という衝動についても触れてくれた。その言葉には深い共感を覚えた。社会の未来を憂い、事業を通して明るい未来をつくろうとする姿は、周囲からは「シニアの起業家」と見られるかもしれない。しかし本人はそんな評価を気にすることはない。ただ夢に向かって邁進するのみ。その衝動こそが、起業家を起業家たらしめるものだと強く感じた。

そして私自身もまた、今年61歳を迎えた。次の世代のために今何ができるかを考え、行動している。猿谷社長が実業の中で夢を推進している潔さに触れたとき、私の心も震えた。
私自身、Mt.Fujiイノベーションエンジンの理事として昨年度より山梨地区の活動に携わらせていただき、今年度は山梨県立大学の客員教授としても参加させていただいている。もちろん、私の事業を育ててくれた相模原市に対しても思いがある。これらの活動を通して、明るい未来を作っていくことこそ、セカンドハーフを生きている私のミッションであると感じている。

経営者という立場は様々である。しかし、熱であれ、責務であれ、衝動であれ、その根にあるのは信念である。そしてその信念は、人と地域とを結び、道を歩ませる力となる。

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