文・構成:K.Kato x ChatGPT
私がシリコンバレーで教えてもらったことは、決して資金調達の技術や、巨大企業の戦略だけではなかった。
むしろ心に残っているのは、ヴィラのガレージでワインを仕込み、ヨットハーバーで海を眺め、ただ一緒に食事を楽しむ仲間たちの姿だった。
そこではお金や権威ではなく、「単に仲が良い」という理由で人が動いてくれた。
そのつながりの貴重さこそ、私にとっての本当の学びだった。
あれから時を経て、いま沖縄と山梨で同じ光景を見ようとしている。
9月末、琉球大学の琉ラボの仲間と対話を重ね、夕方にはイベントに参加する。小さな出来事に見えるかもしれない。だが、地方の現場で未来を語り合うことは、私にとって大きな意味を持つ。
そして翌月、台湾で出会ったAIスタートアップ創業者のDavid Tang氏が、日本での大舞台を途中で抜け、わざわざ山梨まで来てくれることになった。彼の目的は、私と戸田さんとの「縁」をつなぐこと。ただそれだけのために。
そこにビジネスの損得や名声の計算はない。シリコンバレーで見たあの光景が、ここ日本でも形になりつつあるのだ。
地方から始まる小さな出会い。仲間が仲間を呼び、未来へと風が通っていく。
その動きこそが、これからの日本に必要な「開国」であり、次の世代に残していくべき文化なのではないだろうか。
私にとって、これらは単なる予定や出来事ではない。
一つひとつが、かけがえのない「未来を動かす力」として積み重なっている。