朝の静寂に育つ心

朝のウォーキングは、いつしか運動ではなく、自分と語らうための短い巡礼になった。白山神社へ向かう静かな道のりで、私は心の揺れに何度も出会う。外界のざわめきが遠のくと、かえって内側のさざ波が広がってくる。焦りや不安が顔を出し、思考はあてもなく動き続けようとする。しかしその揺れに気づけることこそ、静寂に触れた証なのだと、ようやく思えるようになってきた。

今朝、法句経の言葉が胸をよぎった。「ものごとは心にもとづき、心によってつくり出される」。目に映る世界は、いつも心がつくる影のようなものだ。だからこそ、揺れに飲まれず、その揺れを見つめられる心を育てたい。たとえ15分でも、毎朝この場所に立ち返ることで、今日の世界が少しだけ穏やかになる。

歩くたび、祈るたび、心は少しずつ澄み渡る。静寂の中に、確かな軸を育てていきたい。

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