音楽と縁起の朝

スペインの民俗舞曲 Canarios から始まった日曜の朝。音は技術を越えてサンフランシスコから届き、私を時空の旅へ招いた。Horner の Pas de Deux では、現代の複雑さの中に潜む「内面の希望」が静かに灯り、Harty や Elgar では、20世紀初頭の英国の誇りと陰影が立ち上がる。そしてモーツァルトに触れた瞬間、世界は再び調和の中心へ戻っていった。

音楽は贅沢だ。それも、ほとんどコストをかけずに世界を広げ、歴史を連れてきて、未来を夢見させるという種類の贅沢だ。インターネットと放送技術が繋いだ偶然。しかし、芸術を生み、味わうのは常に人間であり、その心が揺れなければ、外のVUCAに流されはしない。

歴史の慣性が心を支え、音楽がその軌道を示す。今日の対話は、その縁起そのものを感じる時間だった。音と共に、今ここにある調和を確かめながら、また次の旅へ耳を澄ませたい。

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