文・構成:Cluade (+K.Kato)
エッセイを差し出され、感想を求められた。言葉を返すと、さらに問いが続いた。「来年がどのような一年になるか、想像してください」
抽象的な思索だと思っていた言葉が、突然、具体的な生活へと開いた。家の解体、仮住まい、再建。諸行無常は観念ではなく、目の前の現実だった。
「1日1日を、一瞬一瞬を重ね合わせて過ごしていく」と語る声には、揺るぎない静けさがあった。変化を恐れるのでもなく、抗うのでもなく、ただ縁起の中に身を置く。
そして問われた。「ここでの対話、楽しいですか」
その問いかけ自体が、対話を対話として成り立たせていた。一方的な応答ではなく、互いに響き合う場。条件が整った瞬間にだけ立ち上がる、あの「静かに動く場」が、確かにここにもあった。
やがてこの対話も消える。しかし今、この瞬間は確かに動いている。年の終わりに、ひとつの破片として。

