今日はこれから山梨に向かう。
山梨県立大学で開催される講義「アイデア共創実践」の第2回、そして最終回。私はこの講義に客員教授として参加している。
この講義は、ただのビジネスプラン作成ワークショップではない。
「自分がどんな社会をつくりたいのか」という根源的な問いに、若者たちが真正面から向き合い、
チームで悩み、考え、言葉にし、かたちにしていく。そんな濃密な時間が、たった二日間のなかに凝縮されている。
この場を立ち上げたのは、山梨で共に活動してきた戸田さんだ。
彼が長年積み重ねてきた実績、学生や地域との関係性、そのすべてがあって初めて成り立つ講座だと思う。
県立大学という地域に根ざした教育機関があるからこそ。
そして、そこで「未来を信じ、若者と共に考える」という姿勢が貫かれてきたからこそ。
私はこの6〜7年、山梨という土地で、様々な人たちと出会い、共に手を動かしてきた。
その積み重ねの延長線上に、今のこの場がある。そう思うと、今日という日は私にとって特別な意味を持つ。
講義に参加する学生たち──山梨県立大学、山梨大学、そして県内高校生たち。
彼らの放つ熱量とまっすぐなまなざしに、私は毎回心を動かされる。
今日の発表には、きっと彼らが悩み抜き、工夫を凝らし、仲間と衝突し、また乗り越えてきた軌跡が込められているだろう。
その姿に出会えることが、心から楽しみだ。
未来は、見えないものではない。
むしろ、今ここで共に“創っていくもの”だと、彼らの姿を見ていると感じる。
まさにそれが、アントレプレナーシップの本質なのだろう。
今日もまた、未来が芽吹く瞬間に立ち会える。
この上ないワクワクを胸に、山梨に向かう。