文・構成：K.Kato x ChatGPT
法句経第115偈はこう説く。
「最上の真理を見ないで百年生きるよりも、最上の真理を見て一日生きることのほうがすぐれている。」
この句が今朝、なぜこんなにも深く胸に響いたのか。理由をたどると、先週末のイノキャン、そしてそれを支えるエンジンや戸田さん、そこに集った人々との出会いに行きつく。あの場にいなければ、今回の気づきも、今朝の句の響きも、なかったかもしれない。出会わなければ、ないも同じ──その感覚が鮮烈だった。
私のサンフランシスコのメンターは、かつてこう言った。
「ビジネスを成功させるためには二つの要素がある。一つはガッツ、成功するまで諦めない気持ち。そしてもう一つはラック、運だ。」
努力し続ける「ガッツ」は自分次第だ。だが、もう一つの「ラック」、つまり運を掴むことは簡単ではない。偶然は誰のもとにも訪れるが、それを運と認識し、さらに自分の歩みに取り込めるかどうかは、その時の感性と準備にかかっている。イノキャンでの出会いは、まさにその「ラック」に気づく瞬間だった。
現代は情報にあふれ、かえって真理に出会いにくい時代だ。だが、出会いと気づきは今も確かに存在している。問題は、それに気づくかどうか。私は幸運にも法句経に出会い、毎朝、句に向き合い、自分の経験と響き合わせる時間を持っている。そうやって、偶然の出会いを「真理を見る一日」に変えていく。
ガッツで努力を積み重ね、ラックに気づき、掴む。その両輪がそろったとき、人生は深い意味を持ちはじめるのだろう。今日もまた、真理に近づく一日を生きたい。