朝のウォーキングで書いたエッセイから始まった対話は、思いがけない広がりを見せた。30年住んだ土地の歴史、白山神社の案内板に刻まれた時間の層。そこから話は、一昨日参加したNetworking88での出会いへと移っていった。
45歳を超えて出口を探す起業家たち。彼らの姿は、35歳で起業し53歳で売却した自分の軌跡と重なる。シリコンバレーで出会ったNSさんが教えてくれた「自由」の本質――それは、自らの意思で決定し、挑戦し、責任を引き受けること。今、朝の土手を歩き、白山神社に手を合わせる時間は、その自由が具現化したものだ。
ある起業家とのメールには、地方の独自性とコミュニティの可能性が語られていた。バーチャルと物理空間の融合。それもまた、次の世代へ手渡すバトンの一部。山梨、沖縄、長野――まだリーチされていない魅力ある地域から、新しいムーブメントを創り出そうとしている。
朝の静けさの中で内を見つめる時間と、起業家たちとの対話で外へ向かう動き。それらは対立せず、互いを支え合っている。今生きている全てが一つの流れの中にある。対話を通じて、その統合された生き方がより鮮明に浮かび上がってきた。

