経営者は、孤独な職業である。
だが、だからといって、免責されるわけではない。
企業という船の舵を握っている以上、あなたには社会的責任と歴史的責任がある。
今の日本がどれだけ没落しているか、直視したことがあるだろうか。
かつて製造業の中枢を担っていたはずの国が、
今では部品供給者としてしかグローバルに位置づけられていない。
それは政治のせいでも、為替のせいでもない。
変わるべきときに、変われなかった企業の積み重ねが、この国の姿をつくったのだ。
あなたの会社も、その一部かもしれない。
目の前の売上にしがみつき、現場の疲弊を放置し、若手に背を向け、
補助金頼みの“死なない経営”を続けていないか?
「うちはまだ大丈夫」と言っている経営者に、
次の10年を語る資格はない。
変革は誰かがやってくれるものではない。
学び直しも、問い直しも、経営者であるあなた自身がやるしかない。
今、この時代において、経営者とは学びをやめない者のことだ。
社員を守るために?
取引先のために?
そんな言葉を使う前に、まず自分自身を鍛え上げよ。
思考を更新せよ。
現場に立ち、問いを掘り起こし、数字と感覚の両方を研ぎ澄ませよ。
「今までなんとかやってこれた」では済まされない。
それは、もはや“過去の栄光”ではなく、“現在の責任放棄”だ。
延長線上には、何もない。
時代は、非連続を求めている。
その中であなたは、変わらずにいられるとでも思っているのか。
これは鼓舞ではない。
通告である。
あなたが変わらなければ、
この国の未来は、もっと速く、静かに沈んでいく。