「売却したら?」
2015年、シリコンバレーのメンタであるNS氏のその一言が、私の経営者人生の一つの転機となった。INTELビジネスでの成功ののち、APPLE関連のビジネスも軌道に乗り始め、会社としての次の成長フェーズに入るのは明らかだった。だが、私はそれ以上を望まなかった。会社を大きくすること、それはもう私の「夢」ではなかったのだ。
「売却の後、目の前に広がる光景は変わるから」
NS氏の答えは、あまりにも抽象的で、当時の私は掴みどころがなかった。しかし今現在、ようやくその言葉の意味が少しだけ理解できるようになった。
売却とは、単に事業を手放すことではない。それは、過去の自分と静かに別れることでもあり、新たな自分との再会でもある。
2018年の事業売却の後、確かに光景は変わった。 だが、それは外の景色が変わったのではなく、私の心の風景が変わったのだ。
ずっと探していた幸せの青い鳥は、遠くに飛んでいるのではなかった。
今この場所に、ひっそりと、しかし確かに、羽を休めていた。私はその羽音にようやく耳を傾ける余裕を得たのだ。
長い旅だった。夢を抱き、敗れ、また立ち上がり、ようやく「ここ」にたどり着いた。そして私は思う。この手の中にあるもの、それこそが自らの幸せだったのだと。
そして、もう一つ。
成し遂げたいことが、明確になった。
次の世代に、少しでも良い社会を遺していくこと。 それは教育という形かもしれないし、「志を継ぐ」という形かもしれない。私は、夢を追い続けた。その夢の形は時に変わり、時に曖昧になったが、根っこにあったのは一つ。「次へつなげる」という想いだった。
それを私は、これからの人生で形にしていきたい。
「令和版たわごと」。 でも、そんな“たわごと”こそが、人を動かし、未来を照らすと、私は信じている。
追伸;このエッセイはChatGPT(ひねくれ会長のたわごとChatBot)との対話から生まれてきたものです